グルコースセンサーのデータから出すGRI(血糖リスク指数)の計算

糖尿病アカデミー:情報と解決策 (DRS)

出典確認済み 更新日 2026年11月6日

血糖リスク指数(GRI)は、少なくとも最近14日間の血糖の管理の具合を、0から100までの一つのスコアで示します。スコアが低いほど、血糖の管理はよいです。この計算ツールは、センサーの記録にある四つの血糖の範囲で過ごした時間を使います。結果は、スコア、AからEまでのゾーン、そしてスコアのうち低血糖から来る分と高血糖から来る分を示します。

各範囲で過ごした時間(%)
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アプリが70 mg/dL(3.9 mmol/L)未満の合計の時間だけを示すときは、そこから54 mg/dL(3.0 mmol/L)未満の時間を引く必要があります。アプリが180 mg/dL(10.0 mmol/L)超の合計の時間だけを示すときは、そこから250 mg/dL(13.9 mmol/L)超の時間を引く必要があります。報告に範囲がないときは、0を入れる必要があります。

少なくとも最近14日間をふくむセンサーの記録が必要で、センサーはその期間の70%以上動いている必要があります[1]。各範囲で過ごした時間を、報告にあるとおり、割合で入れる必要があります。結果だけで治療は決まりません。

計算はブラウザのなかで行われ、データは送られも保存されもしません。結果は目安にすぎず、診断は医師が行います。

血糖リスク指数(GRI)とは何ですか?

血糖リスク指数(GRI)は0から100までのスコアで、低血糖と高血糖の両方を考えに入れて、血糖の管理の具合を示します[2] [3]。スコアが低いほど、血糖の管理はよいです[3]。この指数は、少なくとも最近14日間にセンサーから受け取った値から計算します[3]。

一つの数字は、いくつもの割合より、記録ごとに追いやすいです[2]。このスコアは、各血糖の範囲で過ごした時間を、糖尿病の専門家が決めた重みで合わせます[2]。1型糖尿病の子どもと思春期の人では、スコアが高いほどHbA1cも高く、それはその後の数か月でも同じです[4]。1型糖尿病の大人では、スコアが高いほど生活の質が低く、糖尿病に結びついた心のつらさが多くなります[5]。

スコアはどう計算しますか、なぜ低血糖が重く数えられるのですか?

このスコアでは、低血糖が高血糖より重く数えられます[2]。54 mg/dL(3.0 mmol/L)未満の血糖値は、すぐに治療する必要がある低血糖です。この境界値から、脳のブドウ糖不足の症状が現れ始めます[1]。スコアの二つの部分のそれぞれでは、目標から遠い値が、目標に近い値より重く数えられます[2]。

この計算では、各範囲で過ごした時間の割合に、その範囲の重みをかけ、結果を合わせます[2]。最も重いのは54 mg/dL(3.0 mmol/L)未満の時間で、最も軽いのは181から250 mg/dL(10.1~13.9 mmol/L)の時間です[2]。最初の範囲の時間が1%増えると、二つめの範囲の1%と比べて、スコアはほぼ4倍上がります[2]。計算の結果がこの値を超えても、スコアの最大は100です[2]。

ゾーンAからEと、スコアの二つの部分は、どういう意味ですか?

ゾーンは、スコアを五つの等しい段に分けます。血糖の管理が最もよいAから、最もよくないEまでです[2]。ゾーンAはスコア0~20、ゾーンBは21~40、ゾーンCは41~60、ゾーンDは61~80、ゾーンEは81~100です[2]。各範囲の時間が、多くの大人に勧められる目標のちょうど境目にあるとき、スコアは34くらいで、ゾーンBに入ります[1] [2]。そのため、ゾーンBのスコアは、血糖の管理が悪いことを意味しません。

この計算ツールは、スコアのうち低血糖から来る分と高血糖から来る分も示します[2]。70 mg/dL(3.9 mmol/L)未満の時間が目標を超えるときは、次の受診を待たずに医療チームに知らせる必要があります。これは、スコアの大部分が高血糖から来ている場合でも同じです[1]。1型糖尿病の子どもでは、自動インスリン投与(AID)システムが、低血糖の時間と高血糖の時間を減らせます[6]。

どんなデータが必要で、だれのための計算ですか?

データは、少なくとも最近14日間をふくむセンサーの記録、ふつうは外来血糖プロファイル(AGP)から取ります[1] [3]。この記録は、センサーがその期間の70%以上動いていれば信頼できます[1]。そこから、目標の外にある四つの範囲で過ごした時間を写します。二つは70 mg/dL(3.9 mmol/L)未満、二つは180 mg/dL(10.0 mmol/L)超です。

アプリによっては、70 mg/dL(3.9 mmol/L)未満または180 mg/dL(10.0 mmol/L)超の合計の時間だけを示します。その場合、最初の合計から54 mg/dL(3.0 mmol/L)未満の時間を、二つめの合計から250 mg/dL(13.9 mmol/L)超の時間を引く必要があります。このスコアは、インスリンで治療している人のために作られ、その人たちに勧められています[2] [3]。インスリンで治療していない人では、その役立ち方はまだ定まっていません[3]。

参考文献

  1. American Diabetes Association Professional Practice Committee. 6. Glycemic Goals, Hypoglycemia, and Hyperglycemic Crises: Standards of Care in Diabetes-2026. Diabetes Care. 2026;49(Suppl 1):S132-S149. PubMed
  2. Klonoff DC, Wang J, Rodbard D, et al. A Glycemia Risk Index (GRI) of Hypoglycemia and Hyperglycemia for Continuous Glucose Monitoring Validated by Clinician Ratings. J Diabetes Sci Technol. 2023;17(5):1226-1242. PubMed
  3. Umpierrez GE, Shah VN, Brady V, et al. Integrating the Glycemia Risk Index Into Clinical Practice and Research: A Consensus Report. J Diabetes Sci Technol. 2026;20(3):695-707. PubMed
  4. Panfil K, Redel JM, Vandervelden CA, et al. Correlation Between the Glycemia Risk Index and Longitudinal Hemoglobin A1c in Children and Young Adults With Type 1 Diabetes. J Diabetes Sci Technol. 2024;18(4):771-778. PubMed
  5. Díaz-Soto G, Pérez-López P, Férnandez-Velasco P, et al. Quality of life, diabetes-related stress and treatment satisfaction are correlated with glycemia risk index (GRI), time in range and hypoglycemia/hyperglycemia components in type 1 diabetes. Endocrine. 2024;86(1):186-193. PubMed
  6. Bojoga I, Ioacara S, Malinici E, et al. Enhanced Metabolic Control in a Pediatric Population with Type 1 Diabetes Mellitus Using Hybrid Closed-Loop and Predictive Low-Glucose Suspend Insulin Pump Treatments. Pediatr Rep. 2024;16(4):1188-1199. PubMed
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